末期の糖尿病性昏睡の詳細
糖尿病となっても食生活を改善し、お薬でコントロールしながらうまく付き合っている方は大勢います。
自分が糖尿病であるという事を自覚し、この病気の怖さを知っている人は高血糖にならない生活、インスリンがしっかり分泌される生活を送る事の大切さを知っています。
糖尿病は何が怖いか?というと、この病気による合併症が怖いのです。
月餅相は様々ですが、糖尿病性網膜症、腎症、神経障害が三大合併症と呼ばれます。
目の網膜の血管が血糖が高いことによって障害を負ってしまったり、血液の状態が悪いことから腎臓機能が低下してしまったり、また手足のしびれや間隔が無くなるなどの神経障害を起こします。
また昏睡という状態に陥ってしまう事もあります。
糖尿病の末期、インスリン不足が深刻な状態になれば、体を動かすために必要なエネルギーにブドウ糖をうまく利用できなくなります。
ブドウ糖がエネルギーに変換できないとなると、体は脂肪や筋肉のたんぱく質をエネルギー代謝に利用します。
この際、ケトン体という物質が作られてしまいます。
ケトン体が血液の中に増加すると血液は通常のpHを保つことが出来ず、酸性に傾いてしまいます。
この状態をケトアシドーシスといいます。
エネルギーに利用すべきブドウ糖が利用できず、脂肪やたんぱく質がエネルギーに利用されるようになると、臓器やそのほかの働きに利用できなくなり、様々な体の機能が低下します。
こうなると意識が混濁し昏睡、という状態になってしまうのです。
糖尿病によって食事の改善が必要なのに、暴飲暴食をしてしまったり、1型の方がインスリン注射を行わなかったり打つのを忘れてしまったり、またインスリン量を間違えたという場合も昏睡に陥ってしまう事があります。
昏睡になる前に異常すぎる喉の渇き、異常な尿量、異常な疲労感があります。
いずれの症状もおかしいと気が付くほどの「異常」なものです。
これを放置して治療を行わずにいれば、食欲が減少、吐き気、嘔吐を引き起こし昏睡状態となります。
ここまでになってしまう事は珍しいことですが、「自分にも起こる可能性がある」という事を忘れてはいけません。