インスリン不足

ペットボトル症候群が齎す糖尿病

最近お酒にカロリー表示がされていたり、ノンカロリー、糖質オフ、プリン体オフなど健康を気遣った商品が多いと感じます。
日本も世界各国と同じように、健康についてよく考えるようになったことは事実でしょう。
どこでも当たり前のように食品が購入できる時代です。
生活習慣の変化などによって、子供世代にも糖尿病や肥満などが多くなり、大きな社会問題となっています。

また最近〇〇症候群という言葉をよく聞くことがあります。
メタボリック症候群などは健康診断等でもよく耳にする言葉です。
ペットボトル症候群という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
スポーツドリンクや味の付いた飲み物、清涼飲料水などを水のように飲むことで起こる「糖尿病」のことで、清涼飲料水ケトアシドーシスとも言われます。

ケトアシドーシスというと、1型糖尿病患者の方に多いインスリンの絶対的欠乏からくるアシドーシス(通常血液の酸塩基平衡は一定のpH7.4に保たれるが、それを酸性側に傾かせようとする力)が知られています。
ただ2型糖尿病患者さんでもこのペットボトル症候群によってケトアシドーシスが起こることがわかっています。

糖尿病でインスリンの分泌能力が低下している場合、エネルギーとなる絶対必要量のブドウ糖を吸収しにくくなり、結果、ネエルギーの元を筋肉や脂肪から得ようとします。
この際、ケトン体という物質が作られこれが血液を酸性に傾かせる要因物質となります。
この状態が継続されれば疲労が取れなくなり、体の機能低下が起こり、最終的に意識が無くなってしまう方もいます。

糖質の高い清涼飲料水を飲んでばかりいると血糖が高くなり、糖尿病状態になります。
喉が渇き水分を欲しがる、またブドウ糖がエネルギーに利用されることなく体内から尿によって排出されてしまうため、どうしても甘いジュースが欲しくなります。
喉が渇く、甘い飲み物が欲しい、清涼飲料水を飲む、トイレが近くなる、ブドウ糖か尿から排出される、という繰り返しによって、2型でもケトアシドーシスとなってしまうのです。


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