インスリン不足

糖尿病の初期と末期の詳細

糖尿とならないうちに、血糖が高くなっているという事で治療を開始できたという方のほとんどが、健康診断で血糖が+数値になり、要検査となったから医療機関に行って自分の状態を知ったという人です。
健康診断などを行わず、また行ったとしても何の症状もないからと医療機関に行かずにいると、高血糖状態が継続し、糖尿病となってしまいます。

糖尿というのは非常に厄介な病気で、初期段階ではほとんど自覚症状がないというのが特徴なんです。
糖尿病は長い年月をかけてじわじわと悪くなっていくという特徴があるので、初期段階の症状が全くと言っていいほどないのです。
症状が現れる頃には、糖尿がかなり進んだ状態です。

初期から少し進んでいくと、「喉が渇く」という方が多くなります。
これは、血糖値が高くなっているため、体が血糖を下げようと水分を欲しがるからです。
喉が渇くため、水分を異常に飲み、トイレに行く回数が多くなります。
夜間、トイレに行く回数が5回以上という方も少なくありません。
この状態からさらに進むと、甘いものが欲しくなる、甘い飲み物が欲しくなるなど糖分を異常に欲しがるようになります。
さらに疲労が始まります。

ブドウ糖を体内に食べ物として取り込み、それが人の活動エネルギーとなっていくのですが、このくらいになるとインスリンの分泌が弱くなっている、若しくはインスリンの働きが弱くなっていますので、ブドウ糖と結合することが出来ず、糖が尿で排出されるようになってしまいます。
エネルギー源となるものがないのですから、体が異常に怠く、疲労感も強くなります。
この状態となるとすでに糖尿病を発症しているという状態にある方が多く、エネルギーとなる糖が体内から尿によって排出されてしまうため、体重減少が見られます
少なくともこの時点で医療機関を受診し、食事療法や運動療法とお薬の利用などによって対応できれば、まだ、合併症にまで進む末期にはいかないでしょう。

糖尿病がかなり進み末期となると血流が悪くなり、血液の状態もかなり悪くなるため、血液に関連する合併症が全身に出てきます。
合併症は通常、糖尿病が発症していたと考えられる時期から複数年経過してからです。
糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症などが三大合併症と呼ばれています。
こうした合併症を併発すると目の場合失明する危険性がありますし、腎臓の場合人工透析が必要となります。
神経症が進めば足の指など末端に血液が行きわたらなくなり、壊死をおこし切断という事も考えられます。

末期にまで進むのは相当な時間がかかりますし、かなりの症状が体に表れているはずです。
喉の渇き、甘いものが欲しい、トイレの回数が多くなった、手足のしびれがある、疲労感が抜けない、体重が減少する等気になる症状が一つでもあったら、医療機関を受診してください。


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