糖尿病になっている方の食事
糖尿病になるとやはり食事、運動が治療の基本となります。
特に2型の場合、食生活や生活習慣が大きく関わってくるため、食事は大切な要素です。
糖尿病の場合、「身体活動量」に合わせた食事療法が必要となりますが、食べてはいけない食べ物がある、という事はありません。
自分の体に合った栄養バランスのとれた食事をしていくことが求められます。
体は人によって大きさが違います。
身長が高い人もいれば低い人もいます。
また仕事の量も違いがあります。
立ち仕事や営業、かなり肉体を酷使する労働、働く時間も人それぞれです。
こうしたことを考慮して、身体活動量に合わせた食事が必要となるのです。
1日に必要な食事量については、その方の糖尿の状態やそのほか、体の症状、肥満傾向かどうかなどによって定められますが、通常、目安としては、標準体重×仕事別消費カロリーです。
例えば身長176cmの方の場合、身長(m)×身長(m)×22、これによって標準体重が求められます。
人が、一番病気にかかるリスクの少ない体重です。
身長176cmの方の場合、平均体重は約、68kgです。
仕事量はデスクワークなどが中心の軽労作(主婦の方はここに入ります)が25kcalから30kcal、これは標準体重1kgあたりのカロリー数です。
立ち仕事が多い職業の場合、普通の労作となり30kcalから35kcalです。
力仕事が多いという場合は重い労作という事で、35kcal以上、その方の労働の強さによって変わります。
身長176cmの方で普通労作という場合、標準体重が68kgで普通労作は1kgあたりのカロリー数が30kcalからとなりますので、68×30=2040kcalとなります。
医師はこうした計算を行い、例えば肥満という方の場合、これに運動療法をプラスし、総カロリー摂取量を減少させ、目標体重に向かってダイエットを行いながら、栄養バランスのいい、糖質過多にならない食事を指導していくわけです。
最近はインターネット上に、糖質コントロールのレシピや脂肪を減らしたい方のレシピなどを検索できるサイトも多くなっています。
身長や体重を入れ注意したい疾患や症状などをチェックすると、おすすめのメニューが検索できるというサイトもあるので、糖尿病の食事に利用されてみてはいかがでしょうか。