糖尿病と糖代謝異常
他の人だって甘い物やお菓子などを食べているしお酒だって飲んでいる、運動だってしていない、でもどうして自分だけが糖尿病になるのか?こう思う方も多いでしょう。
糖尿は過食や飲みすぎ、栄養バランスの乱れなどが継続し起こる、いわゆる生活習慣に起因した病気です。
でもこれは「原因」としてあげられることで糖尿病の本当の正体ではないんです。
糖尿病は、糖代謝異常なのだという事をよく理解してください。
体内でブドウ糖の量が余ってしまい、それが尿に流れでて健康診断などで糖が高い状態という事が判明します。
通常、体内でエネルギーに変換されるはずのブドウ糖がきちんと代謝できず、エネルギーに変わることなく尿に余った状態になって尿に排出される、つまり、糖代謝がうまくいっていない証拠です。
高血糖な状態が継続するのが糖尿ですが、その根本的な原因は体内での糖代謝異常だ、という事を理解しておかないと、治療にも疑問を感じ、糖尿の症状がそれほど出ていない場合、お薬を飲むのをやめてしまったり、食事に注意をすることが面倒になったりするのです。
「代謝が異常なのだ」ということは、体にとってとても深刻なことです。
できれば境界型糖尿病という状態の時に、体の異常に気が付き、食事療法や運動療法などを行い糖尿予防すべきなのですが、ご存知の通り、糖尿というのはかなり状態が進んでから症状が出てくるものなので、境界型で発見するという事にも難しさがあります。
境界型糖尿病というのは、この病気とは言い切る事が出来ない、でも血糖値が正常ともいえない、グレーゾーンにいる方を指します。
健康診断などをうけ、このグレーゾーンに入っているという事が分れば、運動、食生活の改善などを進めていき、決定的な糖代謝異常にならないように予防策で対応することができます。
健康診断の大切さをしっかり感じなければなりません。
もし血糖が高いという検査結果が出たら早めに医療機関を受診し、適切な療法で予防措置を講じることが重要です。