インスリン不足

糖尿病と運動の関係

日本人は糖尿になりやすい人種なのですが、日本人が患う事の多い糖尿病の中でも、特に2型はその90%以上を占めています。
血糖値がそれほど高くない、また血糖コントロールがうまくいっているという方は、お薬を飲まずに食事と運動を行い生活管理が可能です。
食事療法と共に運動療法をしっかり行う事で、糖尿病の大きな改善になります。

糖尿の方は血糖値を低下させる、また体重がオーバーしている方は、体重を減少させるという効果があります。
運動を行う際に利用されるエネルギーはブドウ糖です。
血糖値が高い状態が継続し、体重が減少し始めているという方は、このエネルギー消費に糖を利用せず、脂肪や筋肉が利用されてため体重が減少するのです。
尿に糖がどんどん出てしまい、血糖値が高いのにエネルギー利用に糖が利用されない状態になっています。
この場合も、合併症などが起きていないことが分れば運動を行う事で、次第に糖をエネルギー代謝に利用するようになります。
毎日とは言いませんが、定期的に運動を行う事で、糖をうまくエネルギーに利用できるようになり、そうなるとインスリンの分泌も促されるため、膵臓への負担を軽減でき高血糖状態も改善されていくのです。
病院によっては毎日ウォーキングなどの有酸素運動を行うように指示されます。

体重が多いという場合、血液中に中性脂肪や悪玉コレステロールが多くなっていることが考えられます。
この中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させることによって血液内容がよくなり、血液の流れも改善され、心臓にかかる負担もなくなり血管が強くなり、必要な栄養素が必要な部分にまわるようになるので、合併症リスクが軽減されることになります。

血液は心臓によって全身をめぐっていますが、そのサポート役となるのが筋肉です。
有酸素運動のウォーキングなどを行う事で、筋肉がしっかり動き、血液を心臓に送り返すポンプのサポートをしてくれます。
心臓への負担が減る、血流が良くなる、酸素をたくさん取り込み血液の中に酸素がたくさん入るなど、運動は糖尿病合併症へのリスクを軽減する事にもなるのです。

ただ、すでに糖尿性網膜症や腎症などの合併症を起こしているという場合、運動を行う事が逆効果となる危険性もあります。
こういう場合、医師の指示に従い治療を進めていくことが必要です。


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